今回はビジネスでよく使われている心理テクニックであるコントラストの原理についてお話ししていきたいと思います。
不動産会社や洋服などの物売りでは頻繁に使われていますので、是非参考に最後まで読んでみてくださいね。
コントラストの原理とは?
コントラストとは日本語で対照や対比という意味です。
コントラストの原理は他の物と比較や対照させることで差をすごく感じるという原理です。
人は最初に強い刺激を受けると後からの刺激に鈍くなったり、二番目以降に提示される商品が一番目に提示された商品と大きく異なるとそれと対比をして単体で提示される以上に異なるものだと錯覚したりします。
例えば身近なところだとものすごい重たいバックかリュックを何分か持った後にその重たいバックをおろすといつも以上に体が軽くなったような気がしませんか?
普段と自分の重さは変わらないのに重たいバックを持ってる時との大きな差があるためにいつも以上に軽く感じてしまうのです。
この心理作用は主にビジネスや芸術などによく利用されていて、日ごとの生活でも相手の思惑通りにされているかもしれません。
こんなところでコントラストの原理は使われている
実際にはこんな身近なところでコントラストの原理は使われています。
不動産屋さん
自分で物件を探して不動産屋に行かないとなかなか不動産屋の接客は受けることがないと思いますが、不動産屋でもコントラストの原理を使って接客をしています。
実際にどんな感じで使われているかというと、
まずお店に行くと担当にスタッフさんが出迎えてくれて接客されます。
椅子に座るとどんな物件を探しているのか詳しくヒアリングをされます。
家賃がいくらくらいのところがいいのか、間取り、立地条件など様々な住みたい場所の条件をスタッフさんに伝えるといくつかそれに見合った物件を探してきてくれます。
すると3パターンほど用意してきてくれていて、
1つ目は家賃が予算内で少し他の条件が合わないところ。
2つ目は予算より少しオーバーだが、すべての条件がそろっている物件。
3つ目は予想できているかもしれませんが、予算内で他の条件もほとんど合いそうな物件です。
1つ目と2つ目の物件のイメージが頭の中に入っているためそれと対比すると3つ目の物件がほとんどの確率で気に入り即決になるかもしれませんね。
意図してこういった順番で物件を出すことで相手をより納得させて妥当な物件であると思わせているのです。
洋服売り場
洋服売り場でもよく見た目で使われていることが多いです。
セール品を売る時に
「セール品3000円」と今現在のセール価格の商品しか表示されていない商品と
「セール品5万円→1万円」のように前の価格から込みで表示されている場合どちらの方がお得感がありますか?
もちろん後者ですよね。
これもコントラストの原理でしっかりとセール前の比較対象をお客様に見せることによってより納得感をもって買って商品を買ってもらうことができます。
コントラストの原理まとめ
コントラストの原理はいかがでしたでしょうか?
普段行っているお店ではよく使われていたことと思います。
これから意識して相手の売り方や商売の仕方を観察してみると面白いかもしれません。
また、間違ってもコントラストの原理を使った悪い物売りには引っかからないで下さいね。